BRST!
「言われたことなんかねーよ、」
そう。
思い返すと愛ある言葉を吐いているのはいつも昴のほうで。
「好き」という言葉は何度か受け取ったことがあるものの、「愛してる」と言われたことは無いに等しいのが現実だった。
「まじかよー……。」
「…なんで新がちっとブルー入ってんだよ…。」
「だってよー、」
些か頬を膨らませた新は胡坐《あぐら》をかいた膝をゆらゆらと揺らし、視線を宙に投げながら口を開く。
「俺、超イイことお前に教えたことになるじゃねえか。」