BRST!
「そーだけど…。だからなんでお前が落ち込んでんだよ。」
「貸し、一つだからな。」
「はあ?」
「今度俺のために何かしろよ。つか女紹介しろよ!」
「誰を紹介すんだよ…。つかお前ユウキに気ぃある素振りしてただろーが。」
「フリに決まってんだろ、フリに。俺はゲイじゃねえ。」
「…、そーかよ。」
げんなりとした表情を見せた昴に、何故か鼻高々にそう述べた新。
族時代の後輩の名前を挿みつつ交わす話題に懐かしさが込み上げてくるのは必然で。
時折吹き出すような仕草をしつつ、年齢的に成熟した男たちの夜は更《ふ》けていくのだった。
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