BRST!



「っ、」

「さんきゅ、稜。」





なんだか。

ボソリと呟かれたその音が酷く優しく鼓膜を揺らしてきて。





「…いえ、」





素気ない返事を返す私は、尚も頭に感じる温もりに顔を上げることが出来ない。

だけれど、




「すっげ、大事にするから。」

「…、……。」


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