BRST!
少しばかり離れた駐車場に車を停めたため、歩いているうちに実家が視界に映り込んできた。
そして。
「稜ちゃ~~~~~ん!」
「げ、響兄…!」
颯爽と玄関から飛び出してきた金髪。
その姿を認めるや否や、私たちの表情は心底面倒そうなそれへと変化を遂げる。
私だけじゃないですよ?無論、昴くんも。
「うっわ、何それ二人して超ヒドいんですけど~!俺悲しいよ~!」
「言う割に、全ッ然悲しそうじゃねーけどな。」