BRST!
「父さんたちが遅いな、と思って。ちょっと相談してただけですよ。」
そのまま視線を上げていけば、少し色素の薄い瞳を捉えた。
その中に映り込む私。
「……なーんだ。」
「寧ろ何を心配してたんですか。」
「おま、!この唯だぞ?顔面凶器の唯だぞ?黒魔術とか使って稜をモノにしちまうかもしんねーだろ!」
「(…黒魔術……。)」
確かに、世間一般で言うところの姉弟の関係とはズレがあるかもしれない。
けれど正真正銘、唯は私の弟だ。
「………。」