BRST!


そんな彼が愛しくて、つい笑みがこぼれてしまう。


「わ、笑うなよ!」


わ、次は焦ってる、可愛い。


好きで好きで、仕方ない。


「だって、昴くん。ずっと前にちゃんとプロポーズしてくれたじゃないですか。私はそれに、きちんと返事しましたよね?」


笑顔で、愛しい彼に問いかける。


左手の薬指には、ふたりの約束の証が光っているから。


「お、おう…。」


他の人には自信たっぷりで強気なくせに。


私の前でだけ弱くなるとこも、ぜんぶ、全部。


「大好きですから、胸はっててくださいね!」


私は昔も今も、貴方しか見えていませんから。


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