BRST!



「……ごめん、唯。」

「…うん。」

「ほんと、ごめ――」



「稜が俺を巻き込みたくなくても、いざとなったら勝手でも何でも動くけどね。」





また傷つける―…。


その思いからまた謝罪ばかりを繰り返していた私の言葉を、少しの躊躇いも見せずに遮った唯。




一瞬、何が起こったのか。


ワンテンポ遅れてその言葉の意味を呑みこんだ私は、ぱちりぱちり、と。



驚きに瞬きを繰り返した。



「稜に言われて黙ってるほど子供じゃないし。……それに言ったじゃん?」


< 619 / 945 >

この作品をシェア

pagetop