BRST!
/年越し
居間へと戻った私は、愕然としていた。
「な、何やってるんですか……。」
それも、そのはず。
大部屋と呼べるであろうそこには、二つの相川家、私も含め総勢8名が集結していたのだけれど。
「うぐっえぐっ、稜ちゃんんんん~!!!!」
「ぎゃあ!」
「おいこら、クソ兄貴!稜にひっつくんじゃねぇえええー!!」
眩い金髪を揺らしながら猛スピードで突っ込んできた響兄を避けきれず、抱き枕状態の私。
慌てて引き剥がしてくれた昴くんのお陰ですぐに解放されたけれど。
気のせいじゃなかったら、胸を触られた、……ような。