BRST!
「……響兄。」
「な~に稜ちゃん!」
「なに、やってるんですか…?」
そう。
私の眼前に居たのは、これ見よがしに唇を突き出した金髪で。
発狂しそうになるのをグッと抑えつつ、視線を横にずらせば不恰好に突き飛ばされた昴くんの姿が。
「…、」
状況を理解し、白い目で響兄を見る私。
対して何を感じたのか、悦びを顕《あら》わにするそいつ。
「!?、馬鹿じゃないですか!」
えええ、もう嫌なんですけどこのM男…!