BRST!
「まあ、今更仲間を呼んだところで意味は無いがな。」
「…!どうしてそれ、」
「こいつらが戻ってきたのが何よりの証拠だ。」
やけに饒舌になった男をキッと睨めつけつつ、その顎で示された方向に視線を向ければ黒尽くめが三人。
それは、最初に私を取り囲んだときに居た取り巻きたちのことで。
「(…どういうこと?)」
ゆらりと揺れるその姿を見つめつつ、理解出来ない私は眉間の皺を増やすばかり。
ただ、嫌な予感というものは増大の一途をたどっていて。足元から冷えていく感覚に、崩れそうになる身体を持ち直すばかり。
「呼んだ仲間は、こいつらが処分した。」
「、は…?」
「お前が呼んだから、近くまで来ていたんだろう。これほど直ぐに戻ってくるとは思わなかったが、な。」
「なッ、!」
胸を抉るようなその台詞に、地面がぐらりと揺れた気がした。