BRST!
第11章
/合格祝賀会
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「じゃあ、稜ちゃんの合格と黒尽くめの成敗を祝して~!乾杯!」
「「かんぱーい。」」
「ちょっとちょっと二人とも!テンション低いよ大丈夫!?折角俺が作ったカクテル入れたんだからさ~!あ、稜ちゃんは未成年だからアルコール入ってないからね?」
自らの手元にあるグラスを傾けつつ、私の顔を覗き込む響兄。
よくもまあ、饒舌なクチなものだ。ろくに息継ぎもせずにベラベラと喋り捲るその姿は、ある意味尊敬に値する。
「…、響兄って意外とそういうの守るんですね。」
「ねえ稜ちゃん…。」
「なんですか。」
「今、散々胸中で俺のこと貶してたよね?全部筒抜けなこと忘れてな~い?」
「やだなあ、忘れてませんよー。うふふ。」