BRST!
ニッコリと笑顔を貼り付けてそう言ってやれば、目に見えて落ち込み始めて。
「どうせ…俺なんて…」なんてブツクサ呟くその姿を静観していれば、余りの湿っぽさにキノコが生えてきそうで若干引いた。
「…容赦ねー、」
「何か言いましたか?」
「いや!何でも!?」
隣でぼそりと昴くんが呟いた言葉を素早くキャッチしてそう返せば、酷く焦った様子の彼はブンブン首を振って否定した。
その姿を白い眼で見つめつつ、響兄が作ってくれた色鮮やかなジュースに口をつける。
黙った私をチラチラ窺う二人のうざったさと言ったら、ない。
思わず一気に中身を飲み干したグラスをダン!とカウンターに叩きつけると、二人の男は同時にビクッ!と肩を大きく揺らした。
「……。言っておきますけど、悪いのはそっちですからね。」