BRST!
ずらりと印字が並ぶその紙を片手に、あらかじめ準備しておいたコーヒーを口に運ぶ。
と、そのとき。
『――ですね。それでね、私が若い頃なんかは、卒業と"卒業"を掛けたりなんてしたんですよ。』
「――…、!?」
思わずギョッと目を丸くし、思わぬ発言をかましたコメンテーターをガン見する。
あ、危ない。コーヒー吹き出さなくて良かった…!
『あらあら、お昼からそういうお話ですか?』
『まあ、いいじゃないですか。めでたい時期なんだし。』
口元に手を添え、クスクスと笑みを零す上品な女の人が居て。
その人の隣に座って、得意げに笑って見せるタレントは"エロの代名詞"なんて呼ばれている人で。
間違いなく先程の発言はこの人のものだろう、と。
恨みがましく画面を睨みつけてやった。