BRST!
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《稜 side》
――PM8:00
「あらかた片付いたなー。」
「はい。」
地面に伸びているのは敵の族の男たち。辺りを見渡せば立っている"聖龍"の面々が。さすがですね。
ふう、と息を吐き両手を万歳にして背伸びする。これは明日の筋肉痛は免れないな。
「おお!やるなー。」
「何ですか?」
何やら目にしたらしい昴くんの視線を辿る。そして目に映ったのは、総にお姫様だっこされている親友の姿。
「…仕方ないです。今日くらいはそっとしておいてあげましょう。」
「稜ちゃんやーさし。」
予定では出てきた総を昴くんと一発殴るつもりだったんですけどね。