BRST!
「だって。あんなに幸せそうなゆき見たの初めてです。」
「…確かにな。」
"聖龍"の人たちに迎え入れられる二人の姿に、思わず頬が緩む。よかったですね、ゆき。
「俺らの出る幕じゃねーな。帰るかー。」
「ふふ。はい!」
ちょっと二人に感化されたかも。思いきって昴くんの腕に自身のそれを絡ませてみる。
少しだけ驚いた表情を浮かべた彼。しかし次の瞬間にはそれはデレデレしたものになった。
それに思わず呆れた視線を向けるが、昴くんは何のその。私たちは足取り軽くその場を後にしたのだった。
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