BRST!



数時間あとのこと。

騒ぎを不審に思った近所の人の通報によって、警察の人間がこの小さなアクセサリーショップに押し寄せる形になった。




「うわ、何だこれ……人間か?」

「とにかく運ぶぞ。おい担架頼む!」





そんな中、私たちはと言うと。



「昴くん、黒い石全部集めました?」

「んー…、多分。」

「えー…。」

「稜ちゃん、大丈夫だよ。俺も最後に確認してきたから。」

「あ、本当ですか。あー…、ていうか私の血が大量にあるんですけど…。後で警察署に行かなきゃいけないんですかね?」

「どうだろうな…。」

「昴くん頼りない…!」





「ジョゼさん、目覚ますといいですね。」

「うん…。」

「響兄、元気出してくださいよー、なんか調子が…。」

「そういや稜、その女も"能力者"らしいぞ。」

「「え…?」」

「はあ?兄貴も知らなかったのかよ!」

「し、知らないよ~!!なんで?てか何の?」


< 915 / 945 >

この作品をシェア

pagetop