BRST!
数時間あとのこと。
騒ぎを不審に思った近所の人の通報によって、警察の人間がこの小さなアクセサリーショップに押し寄せる形になった。
「うわ、何だこれ……人間か?」
「とにかく運ぶぞ。おい担架頼む!」
そんな中、私たちはと言うと。
「昴くん、黒い石全部集めました?」
「んー…、多分。」
「えー…。」
「稜ちゃん、大丈夫だよ。俺も最後に確認してきたから。」
「あ、本当ですか。あー…、ていうか私の血が大量にあるんですけど…。後で警察署に行かなきゃいけないんですかね?」
「どうだろうな…。」
「昴くん頼りない…!」
「ジョゼさん、目覚ますといいですね。」
「うん…。」
「響兄、元気出してくださいよー、なんか調子が…。」
「そういや稜、その女も"能力者"らしいぞ。」
「「え…?」」
「はあ?兄貴も知らなかったのかよ!」
「し、知らないよ~!!なんで?てか何の?」