BRST!
「嗚呼、なるほど。でも響兄よく分かりましたね?ジョゼさんが電話の主だって。」
「あれね……一種の賭けだったんだよ。」
「は?」
「ジョゼの反応見て確信しただけ~。」
「でも、昴くんを逃がしてくれるなんて。ジョゼさんはやっぱり良い人なんですね。」
「あー…、あの男には嫌々従ってたらしいからな。」
「…なんか思ったよりも親密になってませんか…。」
「ちょ、ちげーよ稜ちゃん!前も言おうと思ったけど、それマジで誤解なんだって!」
「昴は稜ちゃん以外の女には目移りしないもんね~。」
「…したじゃないですか…。」
「あれね、目移りじゃないってことだよ稜ちゃん。」
「は?」
「俺が昔買ったペアリングさ、あの女のとこで買ったんだよ。まあ結果、何ともなかったんだけど。」
「ペアリング……嗚呼!これの前の?」
「ん、そう。」
「それとこれと何の関係が?」
「いやだから、どっかで見た顔だと思ったんだよ。」
「中々鈍いね、稜ちゃん…。」
―END―
( お付き合い頂き有難うございました! )