BRST!
―――――――――――…
数日前。
「稜ちゃ~ん!」
「うげっ、響兄…。何しに来たんですか」
「その反応酷くない!?せっかく良いもの持って来たのに!」
「勝手に上がるなって言ってるだろ、兄貴」
昴くんと私が暮らすマンションへと体《てい》よく上がり込んで来た響兄は、相変わらずの煩さで。
思わず顔をしかめる私だったのだが、それは響兄が懐からピラリとしたものを取り出した瞬間に崩壊した。
「これな~んだ」
「も、もももしかして…!」
「ん?」