BRST!
「T○Lのチケットじゃないですか!?」
「ピンポ~ン!」
頼んでもいないウインクを飛ばして来る響兄には目もくれず、私はチケットを凝視。
行きたい、行きた過ぎる…!
「これ、知り合いからもらったんだよね~」
「へえ」
「稜ちゃん行きたいでしょ」
「はい、とっても!」
「だよね~」
そこでニヤリと眼光を強めた響兄。
首を捻りながらその様子を見つめていると、彼は視線を私の隣に居る昴くんへとスライドさせて。
「でも昴は行けないもんな?」