BRST!



大魔王を連想させる冷笑を口許に浮かべた。


尚もハテナマークで埋め尽くされている私は二人を交互に見遣るも、分からず仕舞い。



「……まさか、クソ兄貴テメェ…」

「ふふふ、その通りだよ昴!日頃兄としての尊厳をけちょんけちょんにされている俺の身にもなれ!」

「そりゃテメェがわりーんだろ!責任転嫁も甚だしいわ!」

「ぐっ…!と、とにかく!」



そこでズビシィ!と人差し指を私たちへと向けた響兄は、再び勝ち誇ったような笑みで続きを口にした。



「稜ちゃんはこのテーマパークに行きたい、昴は行きたくない。それにチケットは二枚ときた。昴、お前が断れば俺が稜ちゃんとT○Lに行く!」



フハハハハハ!と笑い続けるその様は、さながら魔王である。


あ…なるほど、なんて。



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