たぶんこれを、初恋と呼ぶ



「まじか八嶋、お前今まで彼女にそんなの渡した事あんの!?下着プレゼントするのって無難なの!?」


アツシさんは俺の思っていた事をすべて吐露してくれた。



「え…しましたよ普通に。サイズも調べる必要ないし、いつも見るから大体の好みもわかるでしょ。下着なら自分の好みのもの渡しても受け入れてもらえそうですし」

「それはお前みたいなやつだから許される事で、ただしイケメンに限るってやつだろ!!てか何なのまじエロい!エロすぎるそれは!!何それお前彼女のおっぱいのサイズ知ってんの!?」

「いや、……分かるでしょ、何回もやってれば…普通に」

「何回もやってれば!!まじでエロい!!!おっさんにはまじ無理!!!タバコ吸ってくる!!」

「あ、俺も行きます」


二人の会話に俺は入れず、ただただ思考が停止した。



「…お前結構鬼畜だな」

「これくらい可愛いもんでしょう。先輩に対しての愛情表現です」


離れていく二人のそんな会話が聞こえたが、八嶋のアドバイスは、俺にとってはかなりのダメージだった。


正直に言って、軽く自信を失くした。

3年半も付き合っていれば、そんな事当たり前の事だ。

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