桜の下で一目惚れした人は
放課後

先生が待ってる教室に向かう。

絶対怒られるだろうなあ…

あれから授業も全然耳に入らなくて上の空だったし

指されても答えられなかったし…

うわーーー行きたくないよう。

でも行くしかないよな…

そして意を決意して扉を開ける

ガラッ。

「へえ…先生より遅く来るなんていい度胸してんな」

悪魔の笑みを浮かべる先生。

怖…!!!

え、この人は私が一目惚れした篠原先生だよね…!?

「す、すみません!」

そして私の方に歩いて来る先生。

自然と後退りをしてしまう私。

それと同時に近づく先生。

トンっ。

壁に背中が当たる。

ど、どうしよう…!

逃げ場がない…

先生の顔が近い…!!!!

私は恥ずかしくなり目線を下に向ける。

「こっち向けよ」

「無理です…」

だってこんなに近いんだよ?

無理無理。

もお頭から足のつま先まで全体が燃えちゃうんじゃないかってぐらい熱い。


「ふーん、先生の言うことが聞けないんだ?」

「え…」
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