水色の空
当たり前のことなのにあと何回だろうと考えてしまった。
「おはよ!奈子」

「おはよ!!!」


空元気で言った。
「どした笑いつもの倍元気じゃん」

よかった。バレなかった


こうちゃんに見つめられる

「目、赤くね?大丈夫?」


「昨日花粉症になっちゃって笑」



「今、夏だけど?」


あ。やっちゃった


「私、夏でもなるんだ」


ダメ。堪えて私。ここで泣いたら全てが崩れる。
誰にも言っちゃだめ


「変なやつ」
こうちゃんはいつも通り笑いだした。

絶対に誰にも言わない。私が死ぬこと。癌のこと。
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