◎あなたのサークルは、世間知らず御曹司の隣に配置されました。

「え、と、うん……」

 敬語がとれて、男女の会話みたいだ。

「でも、あ、戻らないと……」

 タイムカードだって切ってないし。
 ……って、そんなの後からなんとかなるとは思うけど。
 でも、自分の仕事を大事にしていないと思われたくなくて、愛里は首を横に振る。

「じゃあ待ってるから、そのあと」

 尚貴は諦め悪くそう押してくる。
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