上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※
月曜から1週間、俺は有給休暇を取っている為その分の仕事を全て片付け家に帰ったのは夜の9時を回っていた。
体力には自信があるつもりだが、さすがに疲れが出てきたのか猛烈に睡魔が襲う。
熱めのシャワーを浴びたあとそのままベットの上に倒れこむように横になった。
ベット脇に置いた携帯に手を伸ばし画面を確認すると、智史からラインでメッセージが入っているくらいで他は特に何もない。
日中何度か亜子に電話してみるが繋がらず、夕方頃には電源が入ってないとガイダンスが流れていた。
携帯の履歴を出して亜子にもう一度かけてみるがやはりガイダンスが流れるだけだった。
今何をしている?
考えても答えは出ないまま俺は深い眠りについていた。
翌日、携帯の着信音で目が覚める。
鳴り続ける携帯に手を伸ばし画面を確認すると智史からだった。
『まさか今起きたわけじゃないよな?』
『なんか用かよ』
人の睡眠を邪魔しやがって。
俺は智史に対して無愛想に答える。
『昨日ラインにメッセージ送っただろ? 今日行っていいかって』
『……悪い、見てない』
『だろうな。既読にならないからそんなとこだろうと思ったよ。で、今下にいるんだけど早く入れてくれないかな』