上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※


部屋の前に着くと結城課長はロックを解除してドアを開けた。
なんとなく入るのを躊躇しているとそんな私の気持ちが伝わったのか彼は自分の右手で私の腰を包むように引き寄せてあっけなく玄関に入ってしまった。


リビングに入ってからコートを脱ごうとしたら後ろからギュッと彼に抱きしめられた私は思わず「うわっ」と色気のない声を出す。


「結城課長?」


抱きしめる腕の力が強くて振り返ることができない。


するとスッと力が緩くなり彼は私の両肩を掴んでまるでロボットのようにまわれ右をさせて対面するやいなや、いきなりキスをしてきた。


彼の片手は私の後ろ頭をガシッとホールドして逃げれないように囲い込む。

強めのキスは徐々に私の口内に侵入してきてディープなものとなっていく。
身動きが取れず息苦しさが襲ってきた私は無意識に彼の服をギュッと掴んでいた。


いつもはもっと優しい感じなのに今日は少し違う。


私の体に触れる手も唇もいつもより強くて少し強引に進んでいく。


長めのキスを終えたあと彼は私の手を引いてベットに連れて行き、私を組み敷くように両手を掴んだ。
そして逃げ道を塞ぐように更に強い刺激を与えてくる。


「亜子」


耳元で囁いてくる声はとても優しいのに、私の体を求めてくる彼はいつもより激しくて息が止まりそう。


「もう……ムリ……」

息が上がりすぎてかろうじて出た言葉は彼にとってより興奮させるものだったようで、そのあと何度も何度も彼は求めてきて最後は頭の中が真っ白になった気がしたと同時に私は意識を手放していた……。


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