上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※


私はこんなに愛されていたんだ。
お母さんは涙で言葉が出ない私の頭をそっと撫でて「よかったね」と言ってくれた。




そのあと尊さんも含めてみんなでご飯を食べて、夜は男3人で仕事の話をしながら飲み明かし翌日の昼過ぎに尊さんは一度東京へ帰って行った。

4人家族の食卓に5人分のお皿が用意してあったのを見て、私以外最初からそのつもりで計画していたと知った。

尊さんは私の知らないところでお父さんやお母さんと会って、私を傷つけたことを謝り想いを伝えていたということも後で知った。

お母さんは完全に尊さんのファンになって尊くん尊くんと言っている。
逆にお父さんは何も言わなすぎて怖いくらいだけど、お母さんと涼太が言うには娘を取られたショックが大きすぎて気落ちしてるらしい。


あの日から1ヶ月、私は実家で仕事を続けてる。
せっかく覚え始めたばかりだから辞めたくなくて、お母さんからデザインのノウハウをみっちり叩き込んでもらっているのだ。

そして東京へ行ったら尊さんの会社でインテリアデザイナーとして働くことになった。
尊さんはホテルをブランド化する為の役割を担っているらしく、その中の1つにインテリアも入っていると言っていた。


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