上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※
クライアント先のロゴの作成を任せられてた私は、締め切り前にどうにか出来上がり午後から説明も兼ねて担当者の方に会いに行った。
ロゴはいわば会社の顔となるものだ。
人それぞれ思い入れが違ってくることから前もって社員全員にさまざまなアンケートを実施して共通点を少しずつ集めたものを形にする。
社員の人数が多ければ多いほど大変な作業だが実はそこが1番重要だったりする。
なので一発オッケーが出ることはそうそうない。
今回は若干の色の修正をお願いされたがロゴ自体はとても好評だった!
担当者の方と別れ、会社に戻った私は次に会う予定の日まで余裕ができたのもあって指摘された色の修正をしてから何種類か作ってみることにした。
その後は急ぎの仕事も入らなかったので私と雅は珍しく2人揃って定時で上がれることになった。
オフィスを出て1階のエントランスのところで桐生が待っていた。
「桐生早すぎ! どんだけ飲みたいの!」
雅が笑いながら言うと桐生も笑いながら言い返す。
「お互い様だろ? 早く行こーぜ」
3人で飲みに行くのいつぶりだろう?
入社当時はよく行ってたけど、みんなそれぞれ仕事を受け持つようになってからは時間が合わなくて行けなくなってしまった。
それだけ私たちも成長してる証拠なのかな?