上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※
「亜子いいお嫁さんになりそうね! ねえ、いい人とかいないの?」
私が準備をしている姿を見てお母さんが聞いてくる。
「うーん、結婚は考えた事ないけど付き合ってる人はいるの。でももうダメかも」
あははと笑って言うと黙って聞いていたお母さんは静かに私の方へ近づいてきた。
「亜子、その人のこと好きなの?」
私はお母さんの言葉にこくんと頷く。
「駄目になるかもしれなくても亜子の正直な気持ちを話しなさい。 亜子はいつも周りに遠慮ばかりして自分の気持ちを抑えてしまう事があるの。 亜子のことだから我儘なんて言った事ないんでしょ?」
「そう……なのかな」
自分の事なのによく分からない。
「女性はね少し我儘で相手を振り回すくらいの方がうまくいくものよ!」
お母さんはニコッと笑って「さぁ! お父さんと涼太を起こしてくるわね」と言って2階に上がっていった。
朝食を食べたあとお父さんは友達とゴルフの約束をしている為、私に声をかけて早々出かけて行った。
私はお昼過ぎまでお母さんと一緒に過ごしたあと東京へ帰る準備をする。
「私も一緒に行こうと思ったけど、昨日嬉しくてたくさん飲んだせいか頭痛が治らないからちょっと休ませてもらうわね。 亜子、体に気をつけて」
「うん! お母さんこそ、飲み過ぎないようにね」
お母さんは外まで出てきて涼太の車に乗った私にじゃあね!と手を振って見送ってくれた。