上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※
結城課長は土日も出勤してることが多いみたいでホワイト企業なうちの会社は一定の残業時間を超えると代休等に当てないといけない決まりがある。
てっきり休みだと思っていたのに朝一呼び出されて今に至る。
「気づいたのが日曜の夜でしたし時間も遅かったのでしないでおこうと思ったんです。すみませんでした。」
「そんな事聞きたいんじゃない」
私は頭を下げ謝ったあと会議室から出ようとドアへ向かって歩いて行くとグィッと右腕を掴まれて身動きできなくなる。
「……結城課長、あまりここに長くいたら変に思われます」
「亜子、土曜日どうやって実家に行った? いや、実家に行ったってのは本当なのか?」
「え? どういう意味ですか? どうやってって……新幹線ですけど……」
「……そうか。亜子、今日の夜空けておけ!」
結城課長はそう言って掴んだままの腕を無理やり引き寄せキスをしてきた。
鍵もかけていない会議室にいつ誰が来てもおかしくない状況の中、体をぴったりとくっつけてくる。
どうにか放してほしくて無理やり両手を間に入れて結城課長の体を押してみるけど、ビクともしないばかりか抱きしめる力を強めて私の口中に舌を無理矢理侵入させてきた。
会社だというのになんて事してるんだ!って頭の中では分かっているのに激しさのあまり体中が熱くなっていくのを感じる。
「……っん……やめ、て」
膝がガクガクと震え始めてそのまま落ちそうになる瞬間やっと離してくれた。