私の専属王子は金髪君
私が玲央の名前を出した途端、
お母さんの表情が曇った。


「そ、そうなの。」


すごく曖昧な反応。
そんなに玲央が気に入らなかったのかな?


「私が玲央と付き合ってるの反対?」


そう聞くと一瞬だけ目を大きく開いて
ゆっくりと閉じた。
そして、ふっと小さく息を吐くと


「…反対よ。」


一番聞きたくない言葉が返ってきた。


「どうして?
玲央は見た目は派手でも、
すごく優しいし、私の事大切にしてくれる!
何がいけないの!?」


記憶にある限り、
初めてお母さんに対して声を荒げた。


そんな私にお母さんも
驚いた様子だったけど
すぐに冷静さを取り戻して


「…とにかく、
お母さんは反対だから。
別れてちょーだい。」
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