私の専属王子は金髪君
自分のしてしまったことに
落ち込む一方で、
お母さんに対しての
反抗心も芽生えていた。


だからなのか、ずっと禁止されていた
机の引き出しに手を伸ばしていた。


この中には、
私の中学時代に関する
生活ノートや写真が入っている。


記憶を無理に引き出そうとするのは
脳に負担がかかってしまうから
止めるようにと、
病院の先生にも言われていた。


だから素直に従っていたけど、
今日は小さなことでも、
自分に負担がかかってしまっても
反抗してしまいたくなったのだ。


でも、そこで鍵がかかっていることに気付いた。


私が勝手に見ないように
念のため鍵を掛けられたことを
忘れていた。


鍵はお母さんたちが保管している。
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