私の専属王子は金髪君
けど、その保管場所には
心当たりがあった。


私はまだリビングにお母さんがいる事を確認して
こっそりと2人の寝室に忍び込んだ。


私が迷わず向かったのは
お母さんが使っている
ドレッサーの前。


多分、ここの引き出しの
どこかに隠してあるはず。



上から順に開けていき、
3番目の引き出しを覗いたとき


「…あった。」


予想通り、机の引き出しの鍵が出てきた。


サッとそれを取り、
自分の部屋へ戻って引出しを開けた。



中を見ると
手帳やら写真やら
懐かしいものもあれば、
記憶にないものも数点あった。


その中から一枚の写真を取り出した。


多分修学旅行の時だと思う。


金色に輝くお寺の前で
楽しそうに笑う
私を含めた4人の女の子たち。
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