私の専属王子は金髪君
どうもその絵が気になって
ずっと見つめていると


―――コンコン


ドアをノックされて
お母さんが来たのかと思い
慌ててノートをしまい
鍵をかけた。


「凛、いるのか?」


でも、扉の向こうにいたのは
お母さんではなく
お父さんだった。


「い、いるよ!」


「入るぞ。」


返事をするとすぐに開いた扉。


お父さんが中を見る前に
その辺にあったマンガを手に取り
ベットへ寝っ転がった。


「なに?」


さも、何もなかったようなフリをして
お父さんに問いかける。


どうやらばれていないみたい。


「母さんから聞いたよ。
金髪の彼氏を連れてきたそうじゃないか。」


…やっぱりその話か。
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