私の専属王子は金髪君
だけど、お父さんの表情は
怒っているわけではなく、
どちらかと言うと穏やかに見えた。


「そうだよ。
それでお母さんに反対された。」


拗ねたように
ぽいっと外を向いて言うと
私が寝っ転がっているベットの前に
腰を下ろした。


「母さんな、
凛への嫌がらせで
あんなことを言ったんじゃないんだ。」


シュンと肩を落として話すお父さんに
拗ねているのが申し訳なくなって
私もベットの上に正座した。


「…そんな事分かってるよ。
だけど、どうしてあんなに
反対するのか分からないの。」


お母さんはよく私に
彼氏が出来たら紹介してねと
楽しそうに話していたから。


なのに、今日の態度を見てびっくりした。
紹介したら真正面から
否定されたんだから。
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