私の専属王子は金髪君
だけど、玲央はすごく優しくて
一緒に居ると落ち着いて、
誰より私の事を大事にしてくれる。
…だから好きになったんだ。


でも一番は直感だと思う。


あ、私玲央の事好きだなって。
ただそう思った。


「…そうか。」


お父さんは私の話を聞き終わると
少し切なそうな笑みを浮かべて
立ち上がった。


「母さんには凛の気持ち
伝えておくから仲直りするんだぞ。
ご飯、出来てるみたいだから
下りておいで。」



そんな事言われても、
反対している理由が分からないと
仲直りも何も出来ないよ…。


ベットに置いてあったクッションを
ギュッと抱きしめて考える。
だけど、やっぱり答えなんか出るわけなくて
結局ご飯は食べずにそのまま寝てしまった。
< 110 / 233 >

この作品をシェア

pagetop