私の専属王子は金髪君
「おはよ…。」


次の日、
スッキリしない気分のまま目覚めて
リビングへ行くと
お父さんはコーヒー片手に新聞を読んでいて、
お母さんはきちんと私のお弁当と朝食を
用意してくれていた。


気まずさに負けて
お母さんの方は見ず、
ダイニングテーブルに座ると
目の前に置かれたミルクティー。


「凛、昨日はごめんね。
お母さん酷い事言って。」


いつの間にかキッチンから
こちらへ来ていたみたいで
私の向かいの席に座った。


「ちょっとびっくりしちゃったの。
イメージしてた子と少し違ったから。
でも、凛が彼の事大切に想ってるなら
応援するね。」


昨日のお父さんと同じ、
切なそうな笑みを浮かべてそう言った。
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