私の専属王子は金髪君
その表情が
少しだけ引っかかった気もするけど
認めてもらえるように頑張りたい。


「玲央ね、本当に優しいんだよ。
帰りは家まで送ってくれるし、
車道側を歩いてくれたり。
学校でも人気者でね、
スポーツも出来るし頭もいいの。
今も一緒に親睦会の実行委員やってるんだ。
絵の才能もあって…。」


思いつく限りのいいところを
たくさん伝えた。
するとお母さんは優しく微笑んで


「凛は玲央君が大好きなのね…。」


しみじみ言うもんだから、
私はお母さんに向かって
大きく頷いた。


それから玲央をまた連れてくると約束して
晴れ晴れした気持ちで家を出た。
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