私の専属王子は金髪君
遼君は手に持ったノートで
菜月の頭を軽く小突いた。


「あ!そうだった!
ありがと、遼。」


「お前の忘れ物癖には
もう慣れた。」


「な!そんなにしてないでしょ!」


「いーや。2日に1回はしてる。」


「うそじゃん!」


「ホントだって。」


なんてやり取りから
2人が想い合っているのが伝わる。


忘れ物をしたって言っても
遼君はめんどくさいって顔じゃなくて、
むしろ楽しそうに
菜月の事を見つめてるし、
菜月は菜月で
反抗する言葉を放ってるけど
その言葉自体にトゲは感じない。


やっぱり二人は仲良しで
ラブラブなんだと思う。


「じゃ、俺教室戻るから。」


「はーい、ありがとね!」


2人の解説をしている間に
話が終わったみたい。
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