私の専属王子は金髪君
まずやってきたのは
今日1泊する私達の宿。
山の近くにあるホテルは
思っていたよりも
全然綺麗で大きくて
素敵な所だった。
一旦自分の部屋へ荷物を置いたら
すぐにロビーに再集合。
ここからまたバスに乗り込み
山のふもとまで。
今からの予定は登山なのだ。
リュックにお弁当や飲み物を詰めて
運動着でいざ出発!
…したはいいんだけど
「「もう無理…。」」
歩き始めて30分。
菜月と私の体はすでに悲鳴を上げていた。
「何これ死にそう…。」
「もっと平坦な道だと思ってた…。」
だけど、同じことを思っていたのは
私達だけではなくて
近くにいた女の子たちも
次々に重い心境を口にした。