私の専属王子は金髪君
「あ、凛。
良かった俺も探してたんだ。」


そうハニかむ玲央に見惚れながらも
本題に入ろうと口を開いた。


「「今日の夜抜けられる?」」


…え?


私が言ったことと
丸っきり同じ言葉が
玲央から聞こえた。


ポカンとしていると
耐え切れないと言ったように
玲央が吹きだした。


「…ぷっ。俺たち考える事も
言う事も一緒だな。」


グシャッと荒めに頭を撫でると
嬉しそうに微笑んだ。


「似た者同士…だね?」


「ほんと、そうだな。」


この玲央との距離感が
なんだかくすぐったくて
照れながらも
すごく心地よかった。






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