私の専属王子は金髪君
玲央の行動に
一旦静かになった周りが
またざわつき始めた。


「キャー!かっこいい!」
「私もあんな風に言われたい!!」


「俺、神崎さんと踊れると思ったのに…。」
「ドンマイ…。」


何人も一斉に喋り出すから
細かい内容は聞き取れなかったけど、
女の子たちが
玲央に見惚れてる事だけは
よく分かった。


心に芽生えた小さな嫉妬を抑え、
鎖骨辺りに回された玲央の腕を
ギュッと更に引き寄せた。


”玲央は私の”
って見せつけるみたいに。


私、こんなに性格悪かったかな?
それに独占欲も強いみたい。


こんな事をするのは
照れてしまうけど、
それ以上に玲央に近づきたかった。
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