私の専属王子は金髪君
しばらく綺麗な星空を眺め、
ふと思い出した。
さっき菜月から聞いたジンクス。
実行するなら今だと思った。
繋がれたままの手に
一瞬ギュッと力を込めて
「玲央」「凛」
玲央の名前を呼ぶと、
その声は私の名前を呼んだ
玲央の声と重なった。
「…また被ったね?」
今日二度目の出来事に
なんだか嬉しくて笑わずには
居られなかった。
そんな私を見て
玲央も同じように「だな。」と
微笑み返してくれたあと
「「好きだよ。」」
私達の言葉と唇は
自然と重なっていた。