私の専属王子は金髪君
星に願いを
陽が延び始めたある日の放課後。
私は真剣に菜月に相談をしていた。
「ねぇ、どう思う!?」
「どう思うって、別にいいんじゃない?」
な、なんと冷たい…。
適当に返事をした菜月は
隣のケースに目を移した。
私達は今、学校から少し離れた
大きなショッピングモールへ来ている。
そのわけは…
「玲央の誕生日プレゼントが
決まらない~~~!」
そうなんです。
玲央の誕生日が
明後日とすぐそこまで
迫っているんです。
私の声に注目する人たちの視線など
今は気にならない。
それよりも
玲央へのプレゼント選びの方が
今の私には大問題。
だって、生まれてこのかた
男の子にプレゼントなんて
したことないんだもん!!