私の専属王子は金髪君
だから彼氏に何度も
プレゼントを送っている菜月に
付き合ってもらってるのに
これじゃ全然意味がない。


「菜月!見捨てないで!!」


腕にしがみつくと
眉間に皺を寄せて
怪訝そうな顔をした。


「何でもいいんじゃない?
夏目君は凛からもうらなら
何でも喜んでくれるよ。」


私から逃れるためか
そんな事を口にした。


「それは自意識過剰かもしれないけど
分かってるよ!
それでも悩んでるの!!」


玲央は私があげた物に対して
絶対に文句なんて言わないし
喜んでくれる。


だとしても
やっぱり欲しいものとか
似合うものとかあげたいじゃん。


うぅーーと唸りながら
涙目で菜月を見れば
折れてくれたようで
はぁと大きくため息をついて
「しょうがないな。」と
一緒に探し始めてくれた。
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