私の専属王子は金髪君
「あ、それ…!」


夏目君が出したのは
うちの近所にある
お肉屋さんのコロッケパンだった。
私、大好物なんだよね~。


「これ?もしかして
凛も好き?俺も大好き。」


夏目君は大きく口を開けて
コロッケパンにかぶりついた。


…ん?でもなんで夏目君が
そのパン持ってるんだろう?


うちは学校から結構距離がある。
朝からわざわざあんな方まで
行くなんて思えない…。


って事はもしかして
夏目君て私と同じ中学なのかな?


「ねぇ、夏目君。
1個聞いてもいい?」


「ん?1個なんて言わず
何でも聞いてよ!
俺も凛の事知りたいし。」


いや、1個でいいんだけどな
って思ったけど
そこはスルーしておいた。
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