私の専属王子は金髪君
中に入ると
私達と同じくらいの年齢の
男女数人が店内を見ていた。


早速ピアスの売り場を発見して駆け寄る。


ショーケースの中に
綺麗に並べられたたくさんのピアスは
シンプルな物から
凝ったデザインのものまで置かれていた。


「わ、やっぱこのお店いいね。
私も今遼に買ってあげようかな。」


と、いつか渡すための物を
探し始めたので
私もショーケースに張り付くよう
中の物を1つ1つ見て行った。


すると目に止まった1つのピアス。


「これ玲央っぽい…。」


思わず漏れた声は
いつの間にか隣に戻っていた
菜月にも聞こえたみたいで


「あ!これでしょ!
このリングの!」


菜月が指差したのは
まさに私が見ていたもので
シルバーリングに
黒でデザインが描かれた物。
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