私の専属王子は金髪君
約束の5分前に着くと
玲央はすでに待っていて、
3人の女の子に囲まれていた。
またナンパか…。
もう見慣れてしまった光景だけど
嫉妬しないわけではない。
もちろん玲央の事は信じてるし、
今だって、なんとかあしらおうと
距離を取ってくれているのが
遠目でも分かる。
だから”心配”はしてないけど
”モヤモヤ”はする。
だって玲央は
私の彼氏だもん…。
無理やり腕に絡みつく
年上であろう女の人に
キッと睨むように視線を向けた時
「凛、やっと来た。」
私に気付いた玲央が
こちらへ寄ってきた。
なぜか3人の女の子も一緒に。
その状況にムっとしていると
グッと肩を抱き寄せられて
「さっきから言ってるように
俺はこの子一筋なんで。
凛、行こっか。」