私の専属王子は金髪君
「なーにニヤけてんだよ。」


すると地味な痛みと共に
やっぱりというか
玲央にそうツッコまれてしまった。


おでこをさすりながら
玲央を見上げ


「痛いな~。もう。
だってしょうがないでしょ?
嬉しかったんだもん。
それに、さっきの言葉に
今までよりも
もっともっと玲央が好きになったんだもん。」


と、言うと
さっきまで私をからかうように
笑っていた玲央は
急に耳まで真っ赤に染め上げた。


「え、私そんなに
照れさせるようなこと言った?」


全然分からない。
素直に思ったことを
伝えただけなのにな…。


手の甲で
口元を隠した玲央の顔を
じーっと眺めていると
反対の手で
目元を隠されてしまった。


「…まじで見ないで。」
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