私の専属王子は金髪君
頭上から聞こえる声は
弱弱しいもので、
なんだかすごく可愛かった。
一瞬の隙を見て
玲央の手を退けると
まじまじと顔を見つめて
「玲央、かわいーね。」
と、満面の笑みで言って見せた。
すると
少し引き始めた赤みが
また戻ってきて
ゆでだこ状態。
こんな玲央は
たまにしか見れない。
いつも、私がドキドキさせられてばっかだから
お返しにここぞとばかりに
玲央をからかった。
でも、それはバカにしてるわけじゃなくて
愛おしいって感じかな。
ぎゅって抱きしめたくなる感じ。
そんな玲央と向き合う事数十秒。
形勢逆転のタイミングは
一瞬で訪れた。
「凛が悪いからな。」
声が聞こえたと同時に
重なる唇。
チュッというリップ音が
今起きた事態を
完全に把握させてくれた。
公共の場で、大衆の前で
キスされてしまった…。
驚きで声も出ず、
今度は私がゆでだこ状態。
私はただただ
玲央の満足そうな顔を眺め、
大人しく手を引かれて
映画館へと向かった。
弱弱しいもので、
なんだかすごく可愛かった。
一瞬の隙を見て
玲央の手を退けると
まじまじと顔を見つめて
「玲央、かわいーね。」
と、満面の笑みで言って見せた。
すると
少し引き始めた赤みが
また戻ってきて
ゆでだこ状態。
こんな玲央は
たまにしか見れない。
いつも、私がドキドキさせられてばっかだから
お返しにここぞとばかりに
玲央をからかった。
でも、それはバカにしてるわけじゃなくて
愛おしいって感じかな。
ぎゅって抱きしめたくなる感じ。
そんな玲央と向き合う事数十秒。
形勢逆転のタイミングは
一瞬で訪れた。
「凛が悪いからな。」
声が聞こえたと同時に
重なる唇。
チュッというリップ音が
今起きた事態を
完全に把握させてくれた。
公共の場で、大衆の前で
キスされてしまった…。
驚きで声も出ず、
今度は私がゆでだこ状態。
私はただただ
玲央の満足そうな顔を眺め、
大人しく手を引かれて
映画館へと向かった。